愛仁会千船病院パワハラ裁判が山場!

大阪全労協ケアワーカーズユニオンNOV 2025

11/10/2025

大阪市西淀川区にある社会医療法人愛仁会千船病院の看護師、島本有紀子さん(仮名)は2018年、上司から1年近く毎日の挨拶に1度も返事をされず、業務の連絡や相談も徹底して無視されました。黙ってリーダーの業務から1人だけ外す、島本さんだけに残業代を払わないなど、組織ぐるみのハラスメントを受け、精神疾患を発症して休職に追い込まれました。

【愛仁会による深刻な二次被害】
6,500人が働く愛仁会のハラスメント相談窓口は、「ひとりで悩まず、まずご相談ください」「相談したことによりいかなる不利益も受けない」とうたっています。しかし相談しても動きは鈍く、本部人事部長から、ようやく「すべて認めていく」「労災が認定されなくても、直近3ヶ月分の給料の平均を支払う」「休む原因が会社にあったわけやから」などと説明されました。(録音を裁判に提出)

ところが窓口が弁護士に替わると、「パワハラは一度無視したことだけ」であり、そんな発言はしていないと言い出し、抗議しても「愛仁会6,500人対あなた1人なんだよ」「事実を確認したいなら裁判しかない」と、法律知識も財力もない職員を裁判に追い詰めました。

【原告(被害者)だけの問題ではありません】
医療の現場でのハラスメントは、そこで働く労働者だけでなく、患者、利用者の尊厳ある命を危険にさらすものです。
私たちは、愛仁会が謝罪と補償を行うことを求めて月1回の病院前宣伝を行うとともに、大阪地方裁判所に対して、パワハラ隠しと原告(被害者)への深刻な二次被害を認定し、被告(社会医療法人愛仁会)の雇用者としての責任を明確にする公正な判決をくだすことを求めて、10,796筆の署名を提出しました。

NEWS