韓国労働者大会参加
DECEMBER 2023大阪全労協機関紙
終了後、全国金属労組本部事務所で金属労組韓国OP支会組合員と交流した。ここでは大阪労弁や韓国民弁の弁護士たちも参加した。
実は、韓国OP支会の組合員たちの訪日遠征団が日本の親会社である日東電工本社に対する抗議行動で10月10日~13日に大阪に来た時に、私もともに本社前での行動に参加していて支会の組合員と顔見知りになっていたのだ。そしてまたソウルで再会できた。この日の交流でもOP支会組合員から、会社からの損賠請求、そして組合事務所への水道や電気の遮断等、会社の強圧姿勢が続いていることが報告された。この争議と関連して弁護士から韓国労組法改正の取り組みも報告された。
全国労働者大会
午後から西大門交差点付近の道路を労働者が埋め尽くす全国労働者大会の本番が始まった。
ステーシ ゙では主要労組からのアピール、組合員たちの見事な歌や農楽ノンアクに加えて権力弾圧に抗議して焼身決起した建設労組やタクシー労働者の組合員のご遺族からの訴えもあった。また、ここでサンケン争議当該だったキム・ウニョン民主労総副委員長とも再会し喜び合った。大会終了後デモに出たが、日本と違って往復10車線ぐらいの大通りの半分ぐらいが完全にデモ隊に解放されている。聞くところによると参加者は5万人とも10万人とも言われている。
チョン・テイル記念館を見学
翌日、韓国ワイパー労組との交流に向かう事務局長たちとは別れて私は、1960~70年代の韓国の繊維産業における女性労働者の過酷な労働実態に抗議して1970年に焼身決起した全泰壱チョン・テイルの主張と軌跡を展示したチョン・テイル記念館などを見学した。彼の命をかけたこの闘いがその後の80年代における釜山・馬山での労働者の決起につながり現在の運動にも脈々と継承されていることは今年の大会でも民主労総120万人組合員を「120万チョンテイル」と呼んでいることからも伝わってくる。
今回改めて感じたのだが、韓国では労働運動が日常風景の中にフツーに存在している。到着した日にはソウル地下鉄がストライキをして市内のあちこちの地下鉄出口で集会がおこなわれていたり、大阪労弁の弁護士が泊まったホテルもスト中で窓にいっぱいステッカーが貼られていたという。
民主化闘争の激動をくぐり抜けて成長してきた韓国労働運動の逞しさを感じた3日間だった。
韓国のソウルで開催される全国労働者大会に参加する全労協派遣団として関口広行全労協事務局長と11月10日~12日韓国を訪れた。
ジャパンクラブに申し入れ
大会当日の11日朝9時にソウルジャパンクラブに向かい西山直洋全日建近畿地本書記長や尾澤孝司さんを支える会の人達と合流、韓国オプティカルハイテック(以下「OP」)争議解決のための申入書を提出した。