関生弾圧、不当判決が続く

APRIL 2022大阪全労協機関紙

4/14/2022

2・21大阪第2事件高裁判決
2月21日、大阪ストライキ2次事件控訴審の判決日。「裁判所は公正な判決をおこなえ!」と、大阪地裁前公園には80名近くが集まった。執拗な攻撃は続いているが、反撃の広がりにつれ、あまりに露骨な反動判決は少しずつ改められてきた。

保育所に出す就労証明書を要求したことが「強要未遂」だとした加茂生コン事件(京都地裁)も、大阪高裁では「無罪」とせざるを得なかった。さて、運賃値上げの約束履行を求めた大阪ストライキは...と固唾を飲んで見守る中、大阪高裁は「本件各控訴をいずれも棄却する」と、一審に続きストライキに懲役2年6ヵ月・執行猶予5年という重罰をくだしたのである。労働組合にとって決して認められない不当判決である。関生支部は最高裁に上告した。闘いを広げ、ストライキ重罰の不当判決をくつがえしていこう。

3・10和歌山広域協組事件地裁判決
3月10日、この日は朝5時半起きで8時30分からの和歌山地裁前行動に間に合うように和歌山に向かった。この日の10時から一連の関生支部弾圧のうちの和歌山広域協組事件の判決があるからだ。

この事件は関生支部事務所に元暴力団員を送り込んだ和歌山広域協組に対する組合の抗議行動が威力業務妨害と強要未遂に問われたもの。労働運動に暴力団が介入してくれば、抗議に行くのは極めてあたりまえ。しかし、判決は3名の被告人組合員に対し1年4~10月のきわめて重い内容(いずれも執行猶予3年)。

たしかに、判決の中で「(抗議行動の)目的自体は正当」と認めているが、結局「労使関係がない」ことを理由に「許容されるものではない」とバッサリ。ちょっと認めつつ実は不当判決、というパターンがこの頃多い。

8時30分の行動開始から判決後のシュプレヒコールで締めるまでこの日結集した多くの仲間は怒りのこぶしを突き上げていた。

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