22春闘を闘おう!!
FEBRUARY 2022大阪全労協
12月10日、22けんり春闘発足・学習集会が開催され、いよいよ2022けんり春闘がスタートした。COVID-19の感染拡大以来3度目の春闘となる22春闘だが、長引く感染拡大による疲弊感が強まっており、ここで労働運動の奮起によって、とくに非正規労働者、女性、外国人労働者など弱い立場の人々の生活をガッシリと底上げする春闘が求められている。
分断打ち破る春闘を
岸田首相は「連合」賀詞交換会に出席して「賃上げに期待する」と発言しているが、一方で経団連は1/18に発表された経営労働政策特別委員会報告の中で「業種横並びや一律的な賃金引き上げではなく、自社の実情に適した賃金決定を行う」と本音を表しており、業績好調企業とそうでない企業に二極化していく可能性がある。
しかし、このような政府・資本家に対して追及すべき野党側は第1党の立憲民主党が「対決から提案へ」路線で政府追及を弱めており、「連合」芳野会長の野党分断発言もあって、労働者の生活改善を勝ち取る気迫に乏しい。こういった状況を打ち破って差別的賃金政策打破、「同一労働同一賃金」実現、最低賃金1500円実現、コロナで疲弊した労働者への労働相談対応、生活保障などがこの22春闘の課題となる。また、外国人労働者の生活保障のためには入管法改悪反対の闘いも重要である。
具体的な闘いとしては、けんり春闘実行委の提起する2/18の東京総行動・経団連抗議行動を皮切りに3/4郵政本社前集会、3/6マーチ・イン・マーチ、3/16大手企業集中回答日から4/8中央総行動・決起集会へと続く。また、全国的にも2月下旬~3月初旬をめどに労働相談の取り組みの呼びかけが準備されている。
大阪での取り組み
さらに、大阪独自の取り組みとしておおさかユニオンネットワーク主催で例年1日がかりで闘われる春季大阪総行動は現在3/25を候補日として調整されており、そこでは最賃問題での大阪労働局申し入れも検討されている。大阪全労協22春闘交流会は4/20(水)18:30、エルおおさかで開催されるので多くの参加を呼びかける。
ところで、西日本春闘討論集会が2/19に広島で開催予定であったが、オミクロン株感染急拡大を受け2年連続の中止となった。このため、これに代えてパート有期法、20条裁判をテーマとした全国春闘討論集会が開催(オンライン形式2月23日14~16時)されることとなった。オンラインなので気軽に参加されたい。