京都外大:がんと診断された教師への非情な対応
OCTOBER 2021ゼネラルユニオン
京都外国語大学(京都外大)は、基礎疾患や病気のある教員に対して、命がけで対面授業を行わせるか、そうでなければ自宅待機をさせ、基本的に仕事と生活の手段を失わせるという方針をとっている。この厳しい方針のために、すでに2人の組合員が仕事をやめた。
(ゼネラルユニオン組合員であるDavid Waddellは、自分の経験をまとめたビデオを作成した。彼は現在、病院で大手術を受けている。)
この京都外大の方針は、関西の他のほとんどの大学が、基礎疾患を持つ教師にオンライン授業を許可しているのと対照的である。京都外大はこの地域で最も厳しい対応を取っている。
David Waddel組合員は春学期終了の5週間前、自分がステージ3の食道がんに冒されているという衝撃的なニュースを受けとった。彼は、緊急の抗がん剤治療を受けている間、オンラインでの授業をオンデマンド形式で終了させてほしいと大学に願い出た。大学側は容赦なく方針を実行し、学期末までの彼の授業を別の教師に代わってやらせた。
その結果、彼はオンラインでの仕事を許されなかった最後の月の給料を失っただけでなく、学期の大半を教えていたにも関わらず、休暇期間の給料も失った。
入院中のこの組合員に「方針通りにやらなければ、授業を放棄することになります」という、何の温かみもない連絡をした後、大学はこんな非情な仕打ちを行なったのだ。