沖縄県知事選は玉城デニーさんが圧勝

大阪全労協ニュース325号

沖縄の辺野古新基地NO!東アジアの平和をめざそう

9月30日に投・開票が行われた沖縄県知事選。折しも全労協は熱海で全国大会を開催していた。夕食会が懇親会に切り替わって各地方・産別・単組ごとの自己紹介も終わり、場所を移して二次会へ。テレビをつけるとNHKは襲来中の台風情報。テロップで県知事選の開票情報が流れ、玉城優勢も伝わってくるが、なかなか「当確」が打たれない。夜10時を前後する頃にようやくNHKも当確を出し、玉城選対事務所でも万歳する姿が映し出され、全労協でもあらためて乾杯をした次第。

ところが、翌朝の新聞を見てみれば、相手候補との票差は8万票で、県知事選では最高得票だという。8時の数分後には早々と当確を出した局もあったらしいが、ここまで遅らせたNHKにある種の意図さえ感じさせた。いずれにせよ、米軍基地の問題で人びとが二分されてしまうのは沖縄の不幸である。佐喜真候補も当初は「ともかく普天間基地の早期撤去を」と主張していたが、やがてはそれも言わなくなった。発言を封印させられたのか、米軍基地のことを一言も出さないことが自民・公明両党の政治的意図であったようだ。

「翁長知事の意思を受け継ぐ」とする玉城デニー新知事のもとでも、「辺野古新基地建設は粛々と進める」とする政権幹部の発言があるなか、ことは容易ではない。あらためて土砂投入のタイミングなどが問題となってくるだろう。とはいえ、沖縄の人びとの意向はあらためて明確になった。政権側も慎重に進めないと「春の自治体選挙、夏の参議院選挙に悪影響を及ぼす」と考える自公幹部もいる。アメリカの新聞各紙のほうが「米軍基地の再考」を主張していて、良心的とさえ言える。要するに、この米軍基地の問題は、日米安保をどう考えるのか、それが沖縄にこれだけ偏重している事実をどう捉えるのかという、日本そのものの課題なのである。

県知事選の翌日、内閣改造があった。大臣待機組を無理くり押し込んだ「在庫一掃内閣」である。「女性活躍社会」と言いつつ、女性閣僚はただ1人となった。そして、このまま安倍が人気を全うすると歴代最長の首相となるらしい。しかし、戦前の桂首相は最長任期だったが、軍閥の首魁と言われて評価の低い首相だった。


秋には恒例の反戦反基地集会、総がかり集会、さらには働き方改革一括法の導入をめぐっての職場での攻防も可能性としては想定される。米トランプ政権が何を持ち出してくるのか、朝鮮半島をめぐる南北、米・露・中の攻防はどういう展開を見せるのか?それらが私たちの生活にどう影響するのか?注目すべき事態が数多くありそうだ。